[ビデオ]タブを使用すると、プロジェクトのビデオ形式を調整できます。[ビデオ プレビュー]ウィンドウの[プロジェクト ビデオ プロパティ]ボタン Vegas Pro b properties プロジェクト プロパティの設定 をクリックしてこのタブを開くこともできます。

設定項目

説明

テンプレート

プリセット テンプレートを選択して、ダイアログ ボックスのコントロールを自動的に設定できます。

また、手動で変更してカスタム テンプレートとして保存しておき、後で使用することもできます。新しいテンプレートを作成するには、テキスト ボックスに名前を入力して[テンプレートの保存]ボタン Vegas Pro b save プロジェクト プロパティの設定 をクリックします。新規カスタム テンプレートの名前がドロップダウン リストに追加されます。

プロジェクト プロパティを既存のメディア ファイルのプロパティと一致させるには、[メディア設定に一致させる]ボタン Vegas Pro b open プロジェクト プロパティの設定 をクリックし、使用するファイルを指定します。

幅と高さ

レンダリングしたときの最終的なムービーのフレーム サイズを決定します。AVI、MPEG、QuickTime、RealMedia、Windows Media、および静止画像出力の最大フレーム サイズは 2048×2048 です。

Vegas Pro note プロジェクト プロパティの設定

最大フレーム サイズは 4096×4096 です。

フィールド順序

画面に描画されるときのフレームのフィールド順序を決定します。デバイスごとの適切なフィールド順序については、使用しているキャプチャ/ビデオ出力カードのマニュアルを参照してください。

なし (プログレッシブ スキャン)

ビデオをコンピュータで視聴する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、インタレースは無視されます。

上のフィールドから

ビデオをテレビで視聴する場合は、このオプション (奇数フィールドまたはフィールド A とも呼ばれます) を選択します。

下のフィールドから

このオプション (偶数またはフィールド B) は、DV 出力の場合、または [上のフィールドから] の出力でちらつきが生じる場合に選択します。

ピクセル アスペクト比

ドロップダウン リストから設定を選択して、プロジェクトのピクセル アスペクト比を変更します。この設定は、キャプチャ/ビデオ出力カードに依存します。

コンピュータでは、ピクセルは正方形 (1.0 の比率) で表示されます。テレビでは、ピクセルは長方形 (1.0 以外の比率) で表示されます。

間違った設定を使うと、ディストーションやストレッチの原因となります。詳しくは、キャプチャ/ビデオ出力カードのマニュアルを参照してください。

出力回転

ドロップダウン リストから設定を選択して、プロジェクトの出力を回転させます。(横ではなく)縦に表示、または反転表示するプロジェクトを編集する場合に、出力回転を使用します。

Vegas Pro portrait unrotated プロジェクト プロパティの設定

この例では、カメラの三脚を 90 度回転させた状態でビデオが撮影されています。プロジェクトの出力が回転されない場合は、ビデオは標準の横フレームにピラーボックス バーとともに表示されます。

Vegas Pro portrait rotated プロジェクト プロパティの設定

[出力回転]ドロップダウン リストから[90°時計回り]を選択すると、[ビデオ プレビュー]ウィンドウが回転し、ビデオはフレーム全体に表示されます。

Vegas Pro tip プロジェクト プロパティの設定メディア ファイルを回転させる場合は、[メディア プロパティ]ダイアログ ボックスの[回転]ドロップダウン リストを使用します。

回転プロジェクトの操作については、回転プロジェクトの作成を参照してください。

フレーム レート

ドロップダウン リストから設定を選択し、プロジェクトのフレーム レートを変更します。

米国、北中米諸国、南米の一部、および日本におけるテレビのフレーム レート (NTSC) は、29.97 フレーム/秒 (fps) です。ヨーロッパおよびアジアの大部分を含む世界の多くの国では、テレビ規格は 25 fps の PAL です。フランス、ロシア、東ヨーロッパのほとんどの国では、PAL のバリエーションである 25 fps の SECAM が使用されています。

ピクセル形式

ドロップダウン リストから設定を選択して、8 ビットまたは 32 ビット浮動小数点演算を使用したビデオ処理(コンポジット、スケーリング、プレビュー、レンダリング、一般的なビデオ プラグイン)を実行するかどうかを指定します。

8 ビット

8 ビット演算およびビデオ内(スタジオ RGB、または 16-235)色空間を使用し、ビデオ処理を実行します。

32 ビット浮動小数点(ビデオ レベル)

32 ビット演算およびビデオ内色空間を使用し、ビデオ処理を実行します。

32 ビット浮動小数点(全範囲)

32 ビット演算および全範囲色空間を使用し、ビデオ処理を実行します。

[32 ビット浮動小数点]設定では、ビデオ処理をより正確に制御できます。但し、8 ビット ビデオの処理時を大幅に上回る処理能力が必要です。

Vegas Pro tip プロジェクト プロパティの設定ヒント:

  • 10 ビット YUV 入力/出力を行う場合、または xvYCC/x.v.Color メディアを使用する場合は、32 ビット浮動小数点(ビデオ レベル)の使用をお勧めします。

  • 8 ビット入力/出力を行う場合は、32 ビット浮動小数点(ビデオ レベル)設定を使用すると、フェード、フェザー エッジ、またはグラデーションを含むコンポジットによるバンディング防ぐことができます。

  • 浮動小数点処理をサポートしていないビデオ プラグインおよびメディア ジェネレーターは、[ビデオ FX ]ウィンドウおよび[メディア ジェネレータ]ウィンドウに、プラグイン マネージャでは青色の Vegas Pro b nofloatingpoint2 プロジェクト プロパティの設定 アイコンによって、プラグイン チューザーでは Vegas Pro b nofloatingpoint プロジェクト プロパティの設定 アイコンによって示されます。

  • 32 ビット プロジェクトを作成している場合は、編集時には8 ビット設定を使用し、レンダリングの前に 32 ビット浮動小数点(ビデオ レベル)に切り替えると、編集および再生時のパフォーマンスを向上することができます。

コンポジット ガンマ

[ピクセル形式]ドロップダウン リストから[32 ビット浮動小数点(全範囲)]を選択すると、コンポジット ガンマ値を選択できます。

1.000(リニア)

[ピクセル形式]ドロップダウン リストから[32 ビット浮動小数点(全範囲)]を選択したときのデフォルト設定です。

2.222(ビデオ)

8 ビットのビデオ処理は、常に 2.222 の設定で実行されます。

フル解像度のレンダリング画質

ドロップダウン リストから設定を選択し、レンダリング ビデオの画質を指定します。

パフォーマンスに関して特に問題が発生していない限り、[高]を選択します。[最高]を選択すると、レンダリング時間が極端に長くなる場合があります。

[高]は統合なしのバイリニア スケーリングを使用し、[最高]は統合ありのバイキュービック スケーリングを使用します。最終的な出力サイズにスケール ダウンする高解像度静止画像(またはビデオ)を使用している場合は、[最高]を選択すると劣化を防ぐことができます。

Vegas Pro tip プロジェクト プロパティの設定一部のファイル形式では、ビデオ レンダリング品質をカスタム レンダリング テンプレートに関連付けることができます。最終レンダリング テンプレート設定は、[プロジェクト プロパティ]ダイアログ ボックスの [フル解像度のレンダリング画質] の設定を上書きします。

モーション ブラーの種類

ドロップダウン リストから設定を選択し、モーション ブラー エンベロープをビデオ バス トラックに追加したときにフレームのブラーに使用されるカーブを選択します。

モーション ブラーは、個々のフレームが動いているように錯覚させ(露出時間を長く設定しているときのように)、コンピュータで生成されたアニメーションをよりスムーズで自然な動きに見せることができます。

ガウス

ブラーの中央のフレームに重みを与え、外側のフレームの重みを軽くします。中央のフレームと外側のフレームの間に釣鐘型のカーブが使用されます。通常は、ガウス ブラーを選択することで最適な効果が得られます。

ピラミッド

ブラーの中央のフレームに重みを与え、外側のフレームの重みを最小限にします。中央のフレームと外側のフレームの間に直線的な勾配が使用されます。

ボックス

すべてのフレームに対して同じ重みを与えます。ブラー フレームは原則として均一になります。

[ガウス (非対称)][ピラミッド (非対称)][ボックス (非対称)] 設定の場合は、各カーブの左側のみ (中央のフレームの後半部分) を使用します。非対称設定により、先頭はハードになり、最後のブラーは動きのあるオブジェクトに隠されます。

インタレ

プロジェクト プロパティの設定